2011年、突如 秋葉原ラジオ会館に出現した人工衛星。これはゲームソフト「シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)」の作中でラジオ会館に墜落・衝突したタイムマシンを実際のラジオ会館で再現したものとなり、大きな反響を呼んだ。以下は撮影するひとたちで秋葉原駅前が朝からにぎわったりと、おそらく秋葉原でドクターペッパーが世界一売れたのではないかという三日間のようす

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目次

人工衛星が墜落・衝突したラジオ会館

今回のイベントで特別に一般開放してくださった向かいの野村ビルより撮影。ラジオ会館をこの位置から眺められるのはなかなか珍しい。

取り壊し前に行われたシュタインズ・ゲートとラジオ会館のイベント。

その展示物として作中で人工衛星(タイムマシン)がラジオ会館に墜落・衝突したものを再現。これを実現させた。

ビルの屋上に取り付けられた人工衛星はひとの足を止め、朝から撮影する姿を多く見せてくれた。

以下、人工衛星(タイムマシン)墜落・衝突のイメージ

この人工衛星は前日の夜にひびの部分を描き、翌日の夜に人工衛星を取り付け、墜落・衝突したようすを再現したもの。

前日ヒビが描き込まれた状態。

まだ、人工衛星は墜落・衝突していなかったが、前日までとはまるで違う、わくわくするような何かがはじまる予感がした。

上記の写真をもとに描いていただいた、ラジオ会館に出現した巨大うーぱ。

これはブラック★ロックシューターなどで注目され、シュタインズ・ゲートキャラクターデザインを務めたhuke氏によるもの。

画像が送られてきたときは言いあらわせないほどの感動をおぼえたし、なつかしくも思い出深い画像である。

ダイバージェンスメーターとラジオ会館。

ここはこのあとラジオ会館が取り壊される世界線。あたらしいラジオ会館はこの約三年後の2014年7月にグランドオープンすることになる。

東日本大震災復興鎮祭祈願神輿渡御

秋葉原・中央通りにて。「渡御(とぎょ)」とは、天皇やみこしなどが出かけて行くこと。おでまし。

この年は本祭だったが東日本大震災の影響で中止されていた神田祭。

約半年後、東日本大震災復興鎮祭祈願神輿渡御として秋葉原の街中・中央通りでもお神輿が担がれた。

その背後に写るラジオ会館と人工衛星は、そういった意味でももうこの光景を目にすることはできない。

東日本大震災で落ち込む日本に、元気と勇気、希望を与えてくれたイベントであったように思う。そのくらいインパクトのつよい光景であった。

秋葉原をもしある意味でのテーマパークというのであれば、このとき以上のものはここ十年でも思い浮かばないと思うほどである。

墜落した人工衛星

人工衛星とラジオ会館、作業する方たちと比べるとその大きさがわかる。

取り付けられていた人工衛星。多くのひとの記憶に残るイベントとなった。

重量は600kgだそうで、このあとラジオ会館建て直しのため用意された仮のラジオ会館2号館(現、アニメイト秋葉原別館→閉店)にて展示されていた。

たしか即決価格、たったの2,000,000円(送料・設置費別途)でオークションに出品されていた。

さいごに

まるで青空に浮かぶかのような人工衛星のようなもの(タイムマシン)

このイベントは本当にすばらしかった思う。この人工衛星の取り付けは前日、まずはヒビの部分が描かれ、翌日、人工衛星がそこに墜落したように取り付けられた。

ヒビが描かれるところをリアルタイムで目撃したときには、そこに一緒にいた方と興奮気味に「「これ、シュタインズ・ゲートだ」」と叫び、年甲斐もなく心がおどった。

翌日、取り付けの一部始終を徹夜で見守ったのもいい思い出だ。

このあと古い建物であるラジオ会館は取り壊され、あたらしく生まれ変わることになるのだが、このラジオ会館を眺めた数日間、秋葉原の歴史にも残るような光景を間近で目撃できたことは一生の思い出だったように思う。

ラジオ会館と作品関係者へ、こころからの敬意と感謝を。

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